カガクル日記

Kagakul Diary

はじめに

広報担当Tによる日々の業務紹介です。101歳祖母の在宅介護の日常についても綴っています。「広報T介護日記」は広報T個人の記録であって会社の見解ではありませんので予めご了承ください。各回ともに写真多数のものはインスタグラムで紹介していますので宜しければインスタフォローもお願いします。


2025年3月24日 【広報T介護日記10】食事の心がけ〜それぞれの「神様助けてください」〜

祖母は3食このような食事をほぼ残さず自力で食べています。ごはん量は写真のとおり80gがちょうどいいようです。(100gだと多いよう。)作り手として心がけていることは、

・スープ類は、和風なら煮干しまたは昆布と鰹節、洋風なら鶏、豚、牛骨などから直接出汁をとる。

・固体の肉の摂取は、今のところまだ避ける。

・発酵食品をまめに摂る。

発酵食品は、食事どきに「漬物」、間食については写真はありませんが「飲むヨーグルト」と「甘酒」を毎日必ず摂ってもらっています。人間の生きる力は素晴らしいもので、5日〜7日で基本的に腸の調子は整ったように思います。血圧が正常に戻ったことも嬉しいことです。思い起こせば、我が家に来て2日目の夜は大変でした。弱っていた消化器官に食べものが通る痛みで「神様助けてください」をうわごとのように繰り返した祖母。私が「大丈夫?」と話しかけると、祖母曰く「よくあることだから大丈夫」。その後みるみる体調が回復、痛みも消え、夜も元気溌剌、暗闇で部屋中のものを動かし放題、一人お祭り状態の祖母がたてる物音に、今度は私のほうが毎晩眠れず「神様助けてください」状態に陥りました。

2025年3月24日 【広報T介護日記9】我が家流、祖母の脳トレ

小学生の子供と一緒に漢字の書き取りをしてもらいました。30問中17問正解。書けた漢字:奮い立って、明らかに、延びる、異にする、寄せる、確か、勇ましい etc… なかなかよろしいのではないでしょうか!本人曰く「参加することに意義がある」そのとおりです。

2025年3月23日 【広報T介護日記8】3日目、5日目、7日目〜祖母のからだの変化

水分をまめに摂るようにしてもらったところ、尿のにおいがきつかったのが3日目でなくなりました。正直なところ、においの強さはおむつ替えをする私にもストレスでした。年齢が年齢だけにしかたないか…と思っていたのですが、3日で変化して驚きました。祖母に聞いてみたら、それまでは(遠慮があって)排泄をできる限り我慢していたようです。どうりで臭うはずです。排泄を恐れると水分摂取も控えてしまうので、全ての流れが悪くなってしまい、悪循環だったと思います。

また、5日目で便が正常になりました。それまでは下剤を飲んでいたので下痢状の便だったのですが、5日目以降から健康的な便になっています。これは食物繊維と発酵食品をせっせと摂ったことが大きいと思っています。本人曰く、食事量は以前の2倍は摂るようになっているとのこと。

さらに、これはあらためて後述しますが、7日目で看護師さんに血圧をはかっていただいたら超健康的な値(上117、下70)に!おばあちゃんすごい!と思わず私が叫んでしまいました。何歳であっても体はちゃんと反応することがわかって感動しました。

2025年3月23日 【広報T介護日記7】食いしん坊な祖母の運動(初期)

食事が何より楽しみな祖母。目的あればこそ頑張れるということで、我が家に引っ越してきて初めの1週間は、祖母の布団の近くにちゃぶ台を持っていき、祖母に自力で布団からちゃぶ台のフチまでズリズリと来てもらって家族一緒に食事を摂る方式。弱っている今は、まずは基本的に栄養摂取に注力し、運動は二の次。この一週間、祖母が行っていた運動は基本的にこの食卓までのズリズリ運動だけだったと思います。それにしても、自分が食べる分以外の食べ物も並んでいる食卓って、なんだか幸せな感じがしませんか?ちなみにこの食卓に載っているパンは、浅草にある「パンのペリカン」のものです。素朴な材料で祖母でも食べられる優しい味。予約必須のお店です。

2025年3月22日 【広報T介護日記6】ちゅうしたい

シンプルな焼き魚がずっと食べたかった祖母。築地の場外市場に「築地わたなべ」という、天然もののみ扱う魚屋さん(貝類が一番の専門)があります。そこで祖母の生まれ故郷である石川県のイワシを購入し、その日のうちに焼き魚にしました。私が持ち帰ったぴっかぴかの魚を見て目を輝かせた祖母の一言はなんと「ちゅうしたい」。焼き魚は自分で器用に骨を外して完食していました。小骨もどんどん食べてしまうので止めようとしたら、ドスのきいた低い声で「このくらい、食べられます」。

2025年3月21日 【広報T介護日記5】オババはオババが好き

我が家に引っ越して2日目の朝食風景。食事は祖母がもっとも生き生きする時間です。汁物の類は、概ね確実に祖母が吸収できるものなので、和食であれ洋食であれなるべくよいものであるよう工夫しています(後述しますが、3日目、5日目で確実に変化が出ました)。といっても、家事や育児、仕事がある中で、毎回、昆布かつお出汁やブイヨンをつくる時間はありません。そこで、最も簡単で、祖母も満足してくれるのが「三年ものの煮干し」出汁であることを発見しました。築地場外にある「寿屋商店」では、1年ものの煮干しと3年ものの煮干しが売っており、その差三百円。煮干しのまま食べても私は利きわけられないのですが、お味噌汁にしたときに格段に滋味深くなり美味しいのが三年ものです。子供達もその違いがわかりました。ちなみに祖母は、味噌汁にしたときはもちろんのこと、煮干しのまま口に含んでも違いがすぐにわかり、三年もののほうを気に入っていました。にんまり笑って「オババはオババが好き」だそう。

2025年3月20日 【広報T介護日記4】初日の夕食

銀鱈の西京漬、なすのこうじ漬、ほうれん草ごま和え、豆腐とわかめとネギの味噌汁(鰹と昆布出汁)、写真には写っていませんがご飯です。私が介助しなくても自力で食べてくれるのでありがたいです。魚の骨も器用にはずします。食欲旺盛で、いつも入れ歯を入れるよりか先に食べ始めてしまう!

2025年3月20日 【広報T介護日記3】自宅最初のおやつ

自宅に着いて最初のおやつは、デーツに上新粉(もち米より粘り気が少ない)を少量挟んで土鍋で蒸したものにしました。祖母は骨粗しょう症です。身体という構造物がもろくなっている。まずはエネルギーを潤沢に供給し続けなければ、体内の工場は増築しようとはしません。一方、消化機能が弱っているので、いきなりタンパク質をたくさん摂ることができません。そこでまずは、最も小さな糖分子であるブドウ糖や果糖が豊富なものをマメに摂取してもらいたいと思っています。デーツはミネラルも豊富です。子供達はデーツが苦手なので、ただの上新粉を蒸したものにしました。

2025年3月20日 【広報T介護日記2】180kmの引越し

移動は民間救急車でした。最初は新幹線かな?とも考えたのですが、東京で祖母がお世話になる東京在宅ケアクリニックの方から、新幹線乗車前の待機時間に外気に当たるので、今回の祖母の場合は、民間救急車がよりよいのではないかとのアドバイスをいただき利用することにしました。

民間救急車は、ストレッチャーのままで移動することができ、患者さんの容体に応じて救命救急士さんや看護師さんなど医療者の方が同乗してくださいます。車の移動距離に応じて費用が変わるので、なるべく到着地(もしくは出発地)近くの事業者さんにご依頼するのがよいようです。私の場合は到着地が東京だったので、まず公益財団法人東京防災救急協会/東京民間救急コールセンターに電話して、到着地近くの事業者さんを紹介していただきました。

約180kmの道程、高速に乗って、途中休憩時間込みで、3時間半。移動中の軽食は梅干おにぎり、甘酒、緑茶を用意、途中のサービスエリアでいただきました。

 

2025年3月19日 【広報T介護日記1】祖母を迎えに

自宅で101歳の祖母の介護をすることになりました。祖母を迎えにいく新幹線の中で読んだ「介護の生理学」(竹内孝仁著/秀和システム出版)すばらしい本で、これから介護をする上でとても参考になりました。インスタに載せていますが、乗った新幹線がディズニー仕様でびっくり!車内放送のジングルまでディズニー。メロディを聴きながら、これから祖母とも楽しい時間が過ごせるとよいなと思いました。

 

2025年3月18日 公式キャラクター、カガクルさんの由来

弊社の公式キャラクター「カガクルさん」は、科学(カガク)と看護(カンゴ)と介護(カイゴ)が家にやって来る(クル)に由来しています。手作りのカガクルさんを運搬していたところ、小学生のお子さんから「タコみたい!」との感想をいただきました。

 

韓国からお客様をお迎えしました

少し前になりますが、カガクル訪問看護ステーション高井戸及び隣接するホームステーションらいふ高井戸に、韓国ソウル国立大学の研究者ご一行様がいらっしゃいました。熱心にご見学いただき、多数の質問を頂戴しました。ホームステーションらいふ高井戸 村上施設長(当時)および弊社取締役の野口麻衣子准教授が対応しました。

 

2025年2月22日 健康相談会を開催しました

2025年2月10日および22日、高井戸地域区民センターにて、健康相談会を開催しました。カガクル看護師による健康相談、体組成計測と運動指導を実施しました。ご来場くださった皆さま、ありがとうございました。